テレワークも普及し、コロナウイルスに関する規制も少なくなってきた現在「アグリツーリズム」という言葉を聞いたことがあるかと思います。
しかし
・アグリツーリズムって似た言葉もあるが具体的になんなのかわからない。
・アグリツーリズムのなんとなくわかるが実際魅力があるのか知りたい
・実際の取組み事例はあるのか?
など様々な疑問も生じるのではないでしょうか。
今回はアグリツーリズムの事業を立ち上げた私が、アグリツーリズムについて詳しく、わかりやすく解説します。
アグリツーリズムとは旅行スタイルのひとつ
アグリツーリズムとは「農業体験を楽しむ旅行スタイル」のこと。
農村や自然豊かな地域での滞在をし、農業体験しメンタル面のリフレッシュや学びを得る事ができます。
農業(Agriculture)と観光(Tourism)を組み合わせた言葉で、日本では1994年に制定された「農村漁村滞在型余暇活動のための基盤整備の促進に関する法律」の発足が始まりとされています。
類似の言葉との違いについて
アグリツーリズムと似た言葉がいくつかありますが、基本的には同じ意味と捉えられることが多いです。
主な違いとしては下記です。
・エコツーリズム
→自然環境の保護・再生を中心にした観光形態の事で、アグリツーリズムは「農業体験」であることに対し、エコツーリズムは漁業体験も含まれています。
・グリーン・ツーリズム
→環境にやさしい観光活動全般を指します。体験のみでなく環境保全や、地元の名産品の活用も含まれます。
・ルーラルツーリズム
→日本でのアグリツーリズムと同様の意味。主にヨーロッパで使われている言葉です。
アグリツーリズムは「ヨーロッパ発祥」
アグリツーリズムはヨーロッパ発祥と言われています。
当時ヨーロッパ各国で休暇に関する法律が制定されたものの、ホテルなどでの宿泊が困難な方々が一定数おり、その受け皿となったのが農家さんでした。
こういった活動がベースとなり現在のアグリツーリズムに進化してきたのが由来とされています。
日本でも、農林水産省がこの取り組みを推進しており、地域活性化の一環として注目されています
2アグリツーリズムの魅力とは?
アグリツーリズムの最大の魅力は、都市生活では味わえない自然との触れ合える点や、とれたての食材にふれる事ができる点です。
下記に魅力をまとめます。
農家体験ができる
普段スーパーなどで見かける野菜の実際の収穫体験や生産過程など、直接体験する事ができます。無農薬農家さんの場合は市場に出回りにくい無農薬食材も実際に食べられる機会もあるかもしれません。
日常では体験する事のできない非日常的な貴重な経験をできる点は大きな魅力のひとつです。
食に関する知識の拡充
アグリツーリズムでは実際の農家さんと接する事ができます。
そのため生産過程や生産に関する知識、知られていない調理方法など様々な知識と学びを得る事ができます。
自然とのふれあい
実際の畑や農村に行くので、都会では見られないような広大な土地や自然にふれる事ができます。
自然と触れ合う事で気分もリフレッシュすることができます。
上記以外にも地元の食材を使った料理教室など、参加型の活動が豊富に用意されていることも多く、子どもから大人まで幅広い年齢層に楽しんでもらえます。
さらに、地域の文化や伝統を学ぶことができるため、教育的な側面も魅力の一つです
3, 日本での実例について
<a href=”https://www.freepik.com”>著作者:freepik</a>
実はアグリツーリズムは多くの地域で展開されており、実際の例は数多く存在します。
日本では、北海道長沼町での田植え体験や、網走での酪農体験、沖縄の離島でのサトウキビ収穫体験など、多くの地域ごとに特色あるアグリツーリズムが展開されています。これらの体験は、訪問者にとって忘れられない思い出となるだけでなく、地域の農業や文化の活性化にもつながるため各市町村で力を入れている地域もあるのです。
興味のある地域や、旅行先の検討として是非調べてみてください。
まとめ
今回は以下の事についてお伝えしました。
・アグリツーリズムとは旅行スタイルのひとつで様々な類似の呼び方が存在する
・アグリツーリズムのメリット
1.農家体験ができる
2.食に関する知識の拡充
3.自然とのふれあい
・アグリツーリズムの実例は各地域に存在する
特に実際の農業に触れ合う事で食への意識変化も感じられるはずです。
私自身「食」への魅力を感じた事をきっかけにアグリツーリズム事業の立ち上げを行っております。
アグリツーリズムに関わる事であればどんな些細な事でも良いのでお気軽に是非お問い合わせください。